最近の方々は,「アルバム」というと何を想像するかなぁと思います。
knob の世代だと,「アルバム」というとまず最初に写真のことを想像しますけど
まぁ,バンドやり始めてからは,LP (古)とか CD,即ち楽曲を集めたものですか。
最近は,銀塩写真をあまり見ないし,殆どデジカメになっちゃったから,この
「アルバム」というのは,音楽寄りの言葉になってきちゃったかなぁという感じ。
ってことで,この音楽の「アルバム」に関する戯言。
アーティストがシングルを出すなんてのは,もはや当たり前になってますけど
要するに彼らに良いアイデアが浮かびそれを曲にして,録音して売り出すというのが
シングルという小売販売。そして,それらが積み重なったのがアルバムになるものだと
knob は考えていました。一方で,The Who や Queen 他たくさんのアーティストは
アルバム全体を物語(オペラ等)と考え制作に着手していたように思います。
映画のサントラなんかも,基本的には積み重ね式(思い入れはあれど)。
でもね,インディーズまで含めて考えて
# 何故,「アルバム」をリリースすることにみんな躍起になるんだろう
って思う。アルバム全体を物語に出来るという才能は,CD が最長74分という長さを
考慮すると,さながら映画監督、それなりに能力がないとできないと思うんです。
knob が今まで出会った人達も,曲単位で考える人達が多かった。でもアルバムに
見合う曲数に悩まされてて,なかなか先に進めないのを目の当たりにしてきた
ってのがあります。
そして,時代は進歩し,iPod のような1曲単位で楽曲が提供される世界が目前まできてる。
アメリカだと,1曲およそ 1,2ドル前後。缶コーヒーを一本買う感覚で曲を入手できる。
今の「アルバム」の曲数を10曲程度とすると,日本円で 1,500〜2,000円ってことになる。
今の輸入CD と値段が変わらない。
日本では,一曲いくらになるかわかんないけど,仮に2ドルとして計算したって
今の日本産「アルバム」の価格 2,800円〜3,000円が俄然高い買い物になる。
つまり,シングル曲を集めることを前提としたアルバムの値段が高すぎる。
一曲がタバコ一箱ってのは高く,お団子一本ってのは安すぎるという感覚。
缶コーヒーが買える one コイン,two コインくらいが良い。
アルバムは,それらの合計金額 + ケース/帯 + 媒体 + ライナーノーツ/歌詞。でも
ライナーノーツ/歌詞はイラネ。全部 web に載せりゃいい。ジャケットの裏に
URL ,バーコードを印刷。あとは,パソコン。てか,あんな小さい紙にかいた
小さい字を読ませるのはどうなんだぁ!(爺)。
knob のアイデアで日本産アルバムは 1,980円になります。なりますってば!(半泣